プロフィール第1話◇浄土真宗のお寺に生まれました!

わたくしは、糸魚川の雪深い山奥にひっそりと佇む「浄土真宗のお寺」に生まれました!

「お寺の娘」と言えば、どんなイメージをお持ちですかー?

わたしは、おしとやかでお行儀よくしていなくては、ダメなんじゃないかと勝手なイメージで、お茶目な一面を隠して、おとなしくしておりました笑

実家は地味~な山寺で、藁葺き屋根のおうちには、広い土間があり、そこにはかまどが2基。一段上がったところに煮炊き用の炉端。さらに一段上がったところの茶の間には茶の湯用の囲炉裏がありました。

当時は、上水道も整備されておらず、山からの湧き水を家まで引き、家のまわりで米と野菜を作り、タケノコや山菜、キノコなど自然の恵みをいただきながら、にわとりや山羊を飼い、薬には裏山や庭に自生する草を使う。そんな自給自足に近い暮らしをしておりました(*^_^*)

そんな山寺の住職を務めていたのは、

戦争で右手を負傷し戦地から早めに戻り命拾いした、じいちゃん。

ちょっとハイカラで新しモノ好きのじいちゃんは、カメラや映写機などを使いこなし、次男、三男が住む東京や大阪に頻繁に通い、幼いわたしに都会の様子を聞かせてくれました!

一方、ばあちゃんは働き者で、飾りっ気ゼロ。朝から晩まで野山と田畑を駆け巡り「日焼け」と「モンペ」がトレードマーク。

そして、とうちゃんは、サラリーマンをしながら農業とお坊さん業を掛け持ち!

嫁いで来たかあちゃんも、いろんな内職の仕事をしながら、私と弟を育ててくれました(*^_^*)

お米やお野菜は豊富にあって、生きて行くには、本当に申し分なくありがた~い環境ではありましたが、現金収入が少なく、母はいつもいつもお金の心配をしていました。

なので、わたしは、

吉幾三さんの ♪おら、こんな村イヤだー♪という歌と全く同じ気持ち笑

「一日も早く自立しよう!」

「東京に出ていっぱいお金を稼ごう!!!」

と高校卒業後、

なんの迷いもなく、東京へ出たのでしたーーー♪

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